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First Penguin vol.12 株式会社FINOLAB 柴田 誠が語る「Fintechエバンジェリストが語る。金融とテクノロジー」とは?

読了時間:約 4 分

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日々の買い物から住宅購入、資産形成など、社会のあらゆる場面に介在している、金融。もはや私たちの生活とは切っても切り離せない存在です。そんな金融の分野で世界規模のデジタル革命を日本で起こしたいと考えられてつくられたのが、Fintechに関連するプロジェクトやコミュニティ、施設を運営する株式会社FINOLABです。許認可や法規制、業界慣習など、通常のTechベンチャーと比べ起業・成長難度の高いFinTechスタートアップの創業・成長を支えています。
今回お話を伺ったのは、株式会社FINOLABの所長である 柴田 誠さん。柴田さんは、東京銀行(現 三菱UFJ銀行)に入行後、各支店や経理部、企画部なども経験した上で1998年からは一貫して金融IT関連調査に従事。日本のFintechコミュニティ育成に黎明期より関与し、2019年に株式会社FINOLABを設立しました。
そんな長年Fintechに携わってきた柴田さんに、銀行員時代に立ち向かってきた壁やその乗り越え方、FINOLAB設立の理由などを伺ってきました。
First Penguin(ファーストペンギン)」は、新しい分野に果敢に挑戦するスタートアップ経営者を未知なる海に真っ先に飛び込む1羽のペンギンになぞらえてインタビューするYouTube番組です。今回は特別版として、運営側の株式会社FINOLAB・所長 柴田 誠さんに伺ったお話をお届けします。

「Fintechエバンジェリストが語る。金融とテクノロジーとは?」インタビュー斜め読み

ここではインタビュー動画本編より5つのやりとりを簡潔にまとめました。回答に対する柴田さんの思惑を深掘りしたい方は、ぜひ該当箇所がスポット再生されるURLよりご視聴ください。

▼最初から再生する

Q1.日本を代表するFintechエバンジェリストである柴田 誠さんですが、どのようにFintechに関わるようになったのでしょうか?

A.「インターネットが出現し世界が変わっていく中で、銀行も変わっていかなければと危機意識を持ったことが大きなきっかけです。インターネットの黎明期で、当然『Fintech』という言葉も存在しなかった銀行員時代に会計や管理関係のシステムを担当する部署でプロジェクトリーダーを務めたことがありました。海外でインターネットバンキングが始まった頃で、新しい技術をどう金融に落とし込むかを考えなければいけなかったんです。まだパソコンの起動にかなりの時間がかかる時代でしたが、『インターネットは世界を変える技術かもしれない』と直感的に感じていました。そこで、銀行員として何ができるかと考えてインターネットバンキングの仕組みを構築していきました」

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Q2.銀行という大きな組織にいるなかで、いわばファーストペンギンとして飛び出すことに迷いや葛藤はなかったのでしょうか?

A.「飛び出したと言うよりは、時代の変化が非常に速くなっていく中で、それを追っかけて面白がっているうちにいつの間にか自分がそこに立っていた感覚です。従来の銀行のシステム部は、現行システムの延長線の必要な機能を開発することが仕事でした。非連続の技術であるインターネットが出てきた時にどう使うかというのは、通常のシステム部のテーマになり得ないものでした。たまたま管理会計をする時に新しいネットワークの可能性に接する中で、ネットバンキングやモバイルバンキングを導入し、どんなビジネスができるかを研究。技術のことは自分で勉強しながら覚えていきましたね」

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Q3.大きな組織内でイノベーションを起こすことは大変な困難があると思いますが、苦労を乗り越える原動力はどこにあったのでしょうか?

A.「金融というビジネスが大きく変わると確信していたことです。1983年にアメリカで初めて『Apple II』を見て個人がコンピューターを使えることに衝撃を受けました。自分が理解して伝えていくことで、金融も大きく変わるはずだと直感しました。しかし、金融は保守的な組織。既存のシステムを大事にしながら『試しにやってみましょうよ』と少しずつ理解者を増やしていくことを心がけました。同時に情報を発信することも意識するように。海外でカンファレンスやセミナーを聞いてきたら情報を発信する。そうすると、ギブ・アンド・テイクが生まれ、情報が集まるようになりました。大きな組織でいきなり新しいことを始めるのは難しいので、少しずつできることを続けてきた形です」

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Q4.銀行員から、なぜFINOLABに携わるようになったのでしょうか?

A.「Fintechが注目されるようになり、一定の成果は出せました。ただ、本当の意味で変革を起こすには新しいことに取り組むスタートアップが現れないといけません。そう考えた時に自分で何か始めるより、今までの経験や国内外のネットワークを使ってサポートする方が大きなことができるのではないかと考えるようになりました。今はデジタルネイティブと呼ばれる、生まれた時からインターネットに触れてきた人がたくさんいます。本当に新しいことを実現するのは、こうした若い人たちです。歳を取ると新しいことを考えるにも限界を迎えてきますし、若手のサポートができればと思い、FINOLABに参画するに至りました」

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Q5.スタートアップの起業家や大手企業内でも変革していこうと意気込む人に向けてメッセージをお願いします。

A.「今は昔に比べ、技術変化のスピードが早くなり、参入コストも下がってきています。それだけでなく、資金提供の仕組みや経営サポートの仕組みも整備が進んでいる状況です。私たちが運営しているFINOLABも、起業を志す人や大手企業の中で変革を起こそうとする人に対して、様々な人の経験をもとにアドバイスをしています。こうした人に伝えたいことは、自分がやりたいことを明確にして、強い気持ちを持ち続けること。すぐに変わることはないかもしれません。それでも、決意を持って続けていくと状況が変わることは多いものです

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