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First Penguin vol.20 エンゲート株式会社 城戸幸一郎さんが語る「アスリートとファンをつなげる スポーツギフティング」とは?

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読了時間:約 4 分

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やる気や才能はあるけど、資金が足りない。スポーツで本気で上を目指そうとすると、海外遠征やコーチ費用など、多額の資金が必要です。しかし、資金集めをするには企業へスポンサードをお願いするなど限られた手段しかないのが実状です。

そんなスポーツ選手に対してファンが気軽に資金を支援できたら。それを実現するスポーツ特化型のギフティングサービスを行っているのが、エンゲート株式会社。オンライン上でチームごとのコミュニティを作り、10pt(=10円)から気軽に支援できるシステムを作っています。

今回お話を伺ったのは、エンゲート株式会社の城戸幸一郎さん。「スポーツの資金問題を解決したい」と意気込む城戸さんに起業のきっかけや日本と欧米のスポーツビジネスの違い、エンゲートを通して作りたい未来について伺いました。

新しい分野に果敢に挑戦するスタートアップ経営者を未知なる海に真っ先に飛び込む1羽のペンギンになぞらえてインタビューする「First Penguin(ファーストペンギン))」。更新しているのは、Fintechに関連するプロジェクトやコミュニティ、施設を運営する株式会社FINOLABです。

「アスリートとファンをつなげる スポーツギフティング」インタビュー斜め読み

ここではインタビュー動画本編より5つのやりとりを簡潔にまとめました。回答に対する城戸さんの思惑を深掘りしたい方は、ぜひ該当箇所がスポット再生されるURLよりご視聴ください。

▼最初から再生する

Q1.エンゲートは、どんなサービスを提供しているのでしょうか?

A.「スポーツ好きなファンが、素晴らしいプレーや試合に対してデジタルギフトを贈ることができる『スポーツギフティングサービス』を行っています。ファンはギフト量に応じて選手とハイタッチできたり、祝賀会に招待されたりと特別な体験ができる仕組みを作っています。例えば、2019年のラグビーW杯で日本はスコットランドに勝利しましたが、その時にエンゲートが実装されていたらかなりの金額が動いていたのではないでしょうか。スポーツはシナリオがないが故に感動を生み出す力を秘めていると思っています。そこにギフティングという新しい金融の表現方法を加えることによって、チームや選手を応援する新しいかたちです」

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Q2.起業のきっかけを教えてください。

A.「友人が北京オリンピックにセーリング(ヨット)で出場した際、スポーツには多額の資金が必要であることを知りました。特にセーリングは大きなヨットを運ぶ必要があるので、海外遠征費だけでなく、運送費も必要。彼は企業にスポンサードをお願いし、さらには友人たちにTシャツをたくさん買ってもらい何とか資金を集めましたが、かなりのアスリートが自分の夢や才能を資金が集められずに諦めているのではないかと思いました。その数年後に羽生結弦選手が優勝した時に、スケートリンクにぬいぐるみや花束が投げ込まれているのを見て、これをデジタル上で実装できればお互いにWin-Winになるのではないかなと考え、起業しました」

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Q3.日本と欧米のスポーツに対する捉え方は違うのでしょうか?

A.「欧州ではスポーツがビジネスの一つとして捉えられています。バルセロナで一番重要な商談はバルセロナFCのロイヤルボックスで行われるそうです。アメリカだとスポーツはエンターテイメントの一つ。アメリカのスタジアムの周りには映画館やショッピングセンターがあり、一大リゾートみたいになっています。日本はスポーツ界の収益構造を変えていく流れはまだまだ足りません。日本では教育の中でスポーツで稼いではいけないという考えを植え付けられていると言われています。少しでも貢献しながらスポーツ全体を盛り上げて一大産業にしていくことができたらいいですよね」

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Q4.スポーツがビジネスやエンターテイメントとして捉えられる考えが日本にも広がったら、どんなことをしてみたいですか?

A.「ギフティングとゲームの掛け合わせをしていきたいですね。実際に湘南ベルマーレ様で湘南ベルマーレセゾンというカードを作らせていただいて、サポーターの方に年会費無料で発行しています。ポイント購入時のレート優遇サービスの付帯、またカードの利用で貯まった永久不滅ポイントをエンゲートポイントに優遇レートで交換できるカードです。このように経済圏を作ることで収益の基盤をチーム自体が作っていけるような仕組みを作っていければと思っています。また、スポーツにおけるビッグデータの収集にも繋がるはずです。実際にどの選手がどれくらい人気があり、一つのプレイがどれくらいの収益を生み出せるのかを数値として表せるようになっていきます。そうすれば新たな評価軸が生まれる可能性もあると考えています」

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Q5. スポーツで生きていくことが難しいと言われる中で、その道を選んでもらうには?

A.「スポーツ選手にとっての課題の一つが、セカンドキャリア。スポーツ選手は来年年収がゼロになるかもしれないという不安と闘っています。そこをギフティングの履歴を使ってセカンドライフの支援ができればと思っています。具体的にはコミュニティ内で『次は焼肉屋をやります』や『アカデミースクールをやります』など、次のキャリアを告知することで、事前にファンを獲得することができます。一瞬の花火のように終わるアスリート人生ではなく、輝いたものを資産として紡いでいきながらセカンドキャリアも支援していく。アスリートの人生そのものを支援していければと考えています」

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